あさやけ子ども食堂の
エピソード
あさやけ子ども食堂が今の形になるまでの道のりを
店主の山田さんにインタビューしました。
あさやけ子ども食堂店主 山田さんのもとには、子ども食堂を始めたいとお考えの全国の方々から食堂開設について多くの質問が届きます。
その中から、よくいただく質問について山田さんにインタビューを行いました。ご参考になれば幸いです。
現在の子ども食堂
季節のイベントを開きました
季節のイベントのときには、普段の子ども食堂とは少し趣向を変えて、スペシャルメニューを用意します。ひな祭りやこどもの日、クリスマスのメニューは、いつも大好評で、子供たちも大喜びです。おっきなチキンに、いちごのサンタかわいいでしょう?
他にも食堂以外にも、お正月には餅つきをやったり、夏休みにはピザを焼いたり、お寿司の職人さんがお寿司を握ってくれたり。あとは何と言っても、パン焼きでしょうか。みんなでパンを作るのはなんどやっても楽しいですね。大きなオーブンが大活躍します。
いろんな人が来店しました
食堂には、いろんな人が見学・お手伝いに来てくれます。子ども食堂を自分の地域で開きたい人や、学校で社会問題を勉強している高校生や大学生は、頻繁に来てくれます。あさやけ食堂をみて、自分にもできると思って各地で開いてくれるのは、やっぱり嬉しいですね。
他にも、サッカーの岡田監督や、国の議員さんも見学に来られました。みなさん真剣に、でも笑顔は忘れず、あさやけ食堂でのひと時を楽しんでくれました。
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子ども食堂の領域にも近いビジョンがあった
24時間テレビで食堂をリフォーム
なんと、2018年8月の「24時間テレビ」で、ヒロミさんとタッキー(滝沢秀明)さんが、食堂をリフォームしてくれました。食堂は、レンガ模様の壁や暖かい色のランプ、黒板など、昔ながらのレトロな雰囲気だけど暖かさも感じられる、とても素敵な空間になりました。
加えてお庭にはテラスができました。木のテーブルと椅子に屋根もついて、ランプもしっかり。夜でも明るく、一番の人気ポジションです。
実は、店主の山田じいじも、作業が完成するまでどのように変わるか知らされておらず、放送されたのと同じタイミングでリフォームの結果を知ったそうです。しかしその結果には、山田じいじも大満足。キッチンとリビングを仕切るゴミ箱付きの移動式配膳台など、食堂として守らなければいけないルールと普段の生活しやすさを両方考えられていました。テラスのために切ってしまったマルベリーの花は、別の場所に苗木として植わっていました。いろんな工夫と思いやりが随所に散りばめられた、素晴らしいリフォームだったそうです。
遊び場の二階もリフォームをお願い
リビングのリフォームが本当に素晴らしかったので、二階の遊び場もリフォームをお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。そうしたらなんと、一つの部屋には児童書の図書コーナーが、もう一つの部屋には立派なプレイルームができました。
図書コーナーには、様々な出版社がたくさんの児童書(なんと全て新書です!)を寄付くださり、図書館さながらとなりました。プレイルームも、色とりどりのブロックが敷き詰められ、子供達はいつも大はしゃぎです。しかし、その床にはコルクが敷き詰められ、振動が一階のリビングに響かないようになっていたり、窓も二重窓にしてくださり、大声を出してもご近所に迷惑にならないようにしてくださいました。
子供たちは、「ただいま!」と言ってやってきて、帰るときには「帰りたくない!」と泣き出す子もいます。子供たちにとってそれだけ大切な場所になっているのだなと思いますし、山田じいじもそれを顧み、活動の意義深さを感じておられました。
子ども食堂を始められる方へ
山田じいじから、子ども食堂を始められる方へメッセージをいただきました。
「皆様の様々なご支援、手助けのおかげ様で、始めた頃に比べ今はものすごく様変わりしましたが、最初からあれやこれやと頭でっかちになる必要はありません。地道に活動をしていれば、それを見た人が“いいな”と思って支えてくれるはずです。小さく始めて、みんなで大きく育てましょう。
子ども食堂という愛情支援が日本全国に広がればとても素晴らしいですね。是非一緒にそれを目指しましょう。」
あさやけ子ども食堂店主 山田じいじの活動はこれからも続きます。
写真で振り返る「あさやけ子ども食堂」の歩み
あさやけ子ども食堂オープンからの歩みを、豊島区の村上典子さんが写真で記録してくださいました。
以下のリンクよりPDFファイルでご覧いただけます。
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2014年の子ども食堂(PDF:3,571KB)